マンションの「スケールメリット」

紫陽花 マンション入居後

マンションのご購入をお考えの方は、「スケールメリット」という言葉を聞かれたことがあるのではないでしょうか。

「住戸数が多いことによるメリット」のことです。

管理費や共有部の充実について言われることが多いと思います。

一般的に住戸数が多いほうが、一世帯あたりの負担(管理費・修繕費など)が少なくなる傾向があるようです。


例えば空室がある場合でも、住戸数が多いほうが、痛手は少ないということ。

すごく単純な計算ですが、

マンションA:住戸数40
マンションB:住戸数200

として、
もし1部屋空室が出た場合、

マンションA:39世帯で1戸分の修繕費などを分担
マンションB:199世帯で1戸分の修繕費などを分担

することになります。
Bのほうが1世帯あたりの負担は少なくなるはずです。



一般的には、100戸を境に「大規模」「小規模」を分けることが多いようです。

この基準に当てれば、私は100戸以上の「大規模」マンションを選びましたが、
もちろん小規模マンションも視野に入れて家探しをしていたので、
その経験から思ったことを書いていきます。



◇小規模マンションについて

(住んだことはないので、あくまでも調べていた中で感じたことを書いていきます。)

・メリット

・広い土地を必要としないので、駅近などの便利な立地にも物件が多い(特に新築)。

・「全室角部屋」などのマンションも多い。

・ワンフロアの戸数が少なく、プライベート感がある。


・デメリット

・先にも挙げたように、金銭面に関しては大規模マンションに比べて不安が残る。

・管理組合の役員の順番が回ってくるのが早いという意見もあり。



◇大規模マンションについて

実際に住んでいる感想も交えて書いていきます。


・メリット

・管理費、修繕費の安さ
→まだ新しいのでこれから上がる可能性はありますが、将来の見込みを含めても安いと思います。

・間取りが豊富
→単純に戸数が多いので、選択肢は増えます。

・小規模に比べて共有部が充実していることが多い
→1戸あたりの負担が少なくなる、単純に敷地が広いなどの理由から。

・資産価値が下がりづらいと言われている。
→実際にどうなるかは不明。


・デメリット

・マンションの作りによってはエレベーターの待ち時間が長い、などの話も。
(私のところでは特に感じません。)
また、メールボックスなどへの遠さが気になるという意見も。

・住人の数が多い分、近所付き合いが希薄になりがち。

・人数が多いので、管理に関する意見がまとまりづらいことがある。



◇わが家が大規模マンションを選んだ理由

わが家が大規模マンションを選んだ理由は、

・管理費、修繕費の上がりづらさ
・資産価値が下がりづらいという期待

が大きいです。

まだ永住するかはわからなかったので、「リセールありき」で考えました。
(売るときにも管理費などが安い方が良いと思ったので。)
もちろん長く住むとしても、修繕費などが上がりにくいことは魅力です。


実は小規模マンションのプライベート感にも惹かれ、検討した物件もありました。
しかしその物件が大きな道路に面していて、騒音や排気ガスのことが気になったというのもあります。



特に新築狙いの場合は、「タイミング」も非常に重要になると思います。

引越したいタイミングで、希望のエリアで、新築となると数は限られてきます。

立地は最高だけど間取りが・・・とか、
共有設備は理想だけど予算が・・・とか、
なかなか全てが理想的な物件に巡り合うことは難しいかもしれません。

「スケールメリット」は、その中の一つの指標になるかな、と思います。


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