わが家のカップボードは、下段だけです。
本来はこういう風に、上も組み合わせて使うものを↓
上部をつけずに下部分+天板のみ購入し、
このような形で使っています。
(使っているものと同じものが見つけられませんでした)
私が上段を付けなかったのは、
・地震対策
・圧迫感回避
の2つの理由から。
収納力的にはあった方がいいと思いますが、
今の家は他の部分の収納がわりと充実しているので、何とかなっています。
前の家と今の家の収納力を比較し、
何をどこに収納するか検討した結果、
「カップボードの上段収納は、今より物が増えなければ要らない。」
とわかったのも大きいです。
なくていいなら、すっきりしたい!
実際のところ、圧迫感に関しては、
壁側なので大して変わらないかなとも正直思います。
ですが、地震大国日本。
リスクは少しでも減らしたくて、
なるべく高いところにものは置かないようにしています。
備え付けの収納にも、上の方にはできるだけ軽いもの・落ちても比較的危なくないものを選んで置いています。
以下、地震を経験した時の気持ちを振り返っています。
苦手な方は読まれないようにお願いします。
—–
私は引っ越す前の家で、大阪北部地震を経験しました。
私が住んでいた場所では大きな被害はなかったものの、
キッチンに立っていた私は、久しぶりに感じた大きな揺れに足がすくみました。
(揺れている時の気持ちは、単にその揺れへの恐怖だけでなく、
「これからもっと揺れる?」
「ここでこれだけ揺れているということは、他にもっとひどい地域がある?」
「これからどうなるんだろう?」
など、いろんな考えが頭をよぎります。)
当時はスペースの関係もあり、自分の身長よりも高いカップボードを使用していました。
(一応、目の前が冷蔵庫という配置で(扉をギリギリ開けられるくらい)、仮に倒れても冷蔵庫に突っかかるので下敷きにはならない、などは考えていましたが、他に耐震対策はしていませんでした。)
耐震ラッチなどの対策もない、普通の開き戸のものです。
ワレモノも入れていました。
そんな中地震が来ました。
キッチンにいるのだから、やるとしたらまずそこを押さえるべき?
(と思っていましたが、重さ的に耐えられないかもしれないなら、近づかないほうが安全かも。)
考えるべきことは多々ありますが、
突然の揺れに驚きすぎた私は冷静な判断ができず、
そして足がすくんでしまったため、
ラップやレトルト食品などしか入っていない、
中のものが落ちてきたところで大して被害のない、
吊り戸棚の扉を一生懸命押さえていました∧( ‘Θ’ )∧
(目の前がその棚だったので、とっさに押さえました。
どんな行動が正しかったかはわかりませんが、
そこじゃなさそうなことだけは確か。笑)
リビングにいた夫が食器棚を押さえに来てくれて初めて、
「優先順位間違えた!?」と気がつきました。
無力。
いざという時に動けないということを身をもって学びました。
(そんなやりとりがあるくらい、長い揺れでした。
今思い出しても怖いです。)
幸い、わが家では何も落ちたり割れたりはしませんでした。
被害があった中には、今も修繕などが完全にはできていないところもあると思います。
屋根の瓦、職人さんが足りないという話も耳にしました。
1日も早く復興されることをお祈りします。
阪神淡路大震災も幼い頃に経験していますが、その時の記憶はほとんどありません。
大人になって、自分で生活を始めてから経験した大きな地震は、私の気持ちに大きな影響を与えました。
もちろん、こういう風に耐震ラッチで対策されたものとか
このようなスライド式のドアのものを選べば、リスクは下がると思います。
そして「上段には軽いものしか入れない」という選択肢もある。
でもズボラー&心配性な私は、
「せっかく耐震ラッチが付いていても、ちゃんと閉めない時もありそうだな…」とか、
「今は地震直後で意識しているけど、いつかこの怖さを忘れて重たいものを入れたりしないかな…」とか、
よくわからないことまで考えてしまい、「なし」を選択したのでした。
あとは、背の高い家具は耐震対策で壁と固定するのがいいと思うのですが、それもなんだか面倒でした。
(怖がるくせに、肝心なところを面倒がるのが私の悪いところ。
できるだけ壁に穴を開けたくなかったのもあります。)
ということで、カップボードに限らず、備え付け以外のわが家の収納は、基本的には腰の高さまで。
家具などを選ぶ時、わくわくしていると忘れてしまうこともあるかもしれませんが、
「もしも」の時のことも考えることは大事です!
おしゃれも便利も大事ですが、安全第一!セーフティーファースト!!
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